糖度7度以上の中玉トマト五島ルビー

下五島で栽培される野菜の宝石

果実のように甘く、鮮紅色に輝くトマト

 「五島ルビー」の糖度は、普通のトマトが4、5度に対して、シーズン平均7度以上と、とても甘く、果実は、ミニトマトより二回りほど大きい、中玉トマト(30g以上200g未満)に分類されます。
 普通のトマトと比べると、ビタミンCは約3倍、カルシウムは約2倍も含まれています。例年9月下旬から翌年の6月上旬にかけて関東・関西をはじめ、全国各地に出荷されており、健康ブームが追い風となって、人気が高まっています。


「サンゴの町」として栄えた五島市富江町の農家が栽培

五島手延トマトうどんづくりに携わる ますだ製麺七目工場の職人 福江港から南西方向に車で約30分の富江地区に、五島ルビーの産地があります。
 平成16年(2004)、中玉トマト(華クイーン)の作付けが始まり、同18年、生産農家12人が「五島ルビー研究会」を立ち上げて、中玉トマト(華おとめ)の試験栽培を開始。同22年8月には「五島ルビー」が商標登録されました。
 令和元年現在、1法人10個人が「五島ルビー」を生産しており、平成30年度の作付け面積は188are、一反当たりの収穫量は1万550kg。JAごとう(ごとう農業協同組合)富江支店では、数年内に収穫量1万8000kgの目標を達成し、出荷秀品率を8〜9割に向上させたいと話しています。


消費者を笑顔にする生産に一層の尽力 JAごとうトマト部会部会長 橋本 博隆(63)

JAごとうトマト部会部会長 橋本 博隆(63) 五島手延うどんの美味しさの秘密は、熟練の麺職人が時間と “五島んもん”の誇りである「五島手延うどん」との「縁談」がまとまり、私どもトマトの生産農家一同、期待に胸を膨らませています。
 われわれが丹精込めて栽培している「五島ルビー」は、果肉がしっかりしていて、平均糖度が7度以上と、甘くてコクがあります。他の中玉トマトと比べても、果肉を包む皮が薄く、皮残りが少ないので、食べ心地がとてもいい。
 毎年、7月のオフ期に、生産農家が一堂に集まって反省会を開催し、全国のバイヤーをはじめ、販売店の担当者や実際に購入されたお客様の声を拾って、次年度以降の改善につなげているんですが、「五島ルビー」の味や品質の評価はおおむね良好です。
 これからも、安定供給に向けて減農薬を第一に、肥培管理面の改善と工夫のために一層の手間暇をかけて、全国の皆さんに「旨いなぁ」と笑顔になっていただける五島ルビーの生産に励んでいきます。





ページトップに戻る